雪の茅舎

齋彌酒造店は明治35年(1902年)に初代 齋藤 彌太郎により創業されました。
当時のまま残る当社の住宅・店舗・蔵など11棟が国の登録有形文化財に登録されています。
創業当時から現在の傾斜地に建てられ、高低差が約6メートルある一番上の精米所に米が運ばれ、酒造りが始まります。
次に敷地内で湧き出す伏流水で仕込まれ、工程が進むにつれて下に移動していきます。
登っていったお米が日本酒となって下に下りてくる仕組みです。
「のぼり蔵」の命名は、諸白醸児氏こと東京農業大学教授の小泉武夫博士によるものです。
氏は焼き物の「登り窯」に似た珍しい蔵だということで命名されました。氏によると、このような自然の地形と引力を利用したつくりこそ、
良い酒を育むための昔の人の知恵であると話しておられました。

蔵人自ら、そして地元農家さんと契約して、酒造好適米「秋田酒こまち」を栽培しています。
また、兵庫県西脇市黒田庄の農家さんとも契約を結び、最高級酒米である「山田錦」を栽培しています。
これらのこだわりの酒米を使用して「雪の茅舎」は醸されるのです。
また30年以上前から酵母の自家培養に取り組み、長年にわたり選抜した自家培養酵母は「雪の茅舎」オリジナルの香味を生み出し、安定した酒質を醸しています。
「お酒は人ではなく、微生物が醸す」という考え方に基づき、薬剤を使用した蔵内殺菌を行っていません。
そのため、酒蔵としては日本で初めてオーガニック認定を受けました。ゆっくりと醸されたお酒をそのままの状態で味わってもらいたいため、余分な手は加えていません。

「雪の茅舎」は山廃や生酛が特徴で、燗酒にすると絶品!冷酒や冷やで飲むときとはまた違う顔を見せてくれます。
吟醸香が丸くなったり、酸味が出たり、それによって楽しめる料理も多様になります。

                                                                 

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