喜楽長

喜楽長醸造元・喜多酒造のはじまりは、文政3年(1820年)、
実り豊かな近江米が収穫できる近江国・湖東平野の八日市(現在の滋賀県・東近江市)で、
初代の喜多儀左ェ門が酒造りを始めたのがきっかけです。

当時は屋号を天満屋と称し、近隣の農家より米を買い受け、
酒造りをしておりました。以来、酒造業を代々受け継いできました。

『喜楽長』という銘柄は、お客様に喜び、楽しく、酒を飲みながら、
長生きをしていただけるようにと、念じつつ名づけたとのことであります。

喜楽長が一貫して目指す酒質は「たおやか」であること。
麹による深い味わいが滑らかに、そして柔らかに広がること。
口にすると、心が優しくなるような、そんな「たおやか」な酒を目指しています。

味わいの中心となるのは、「味わい深い麹」。
その味わいは、昼夜を問わない緻密な温度管理、米の吸水管理、
そして、何よりも杜氏・蔵人の五感を信じ、
熟練した蔵人の手でしか醸せない「味わい深い麹」によって成り立っています。

単なる甘みだけではない、舌の上を滑らかに滑り、
奥行きのある味わいを生み出すことのできる、そのような麹が喜楽長の味わいを造ります。

                                                                 

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