グレイスワイン

                                                     

グレイスワインは山梨県勝沼町で100年前の1923年9月に初代三澤長太郎によって始められました。
この年の9月1日は、関東大震災と称される東京、神奈川さらに山梨などを被災地とする大地震が発生しています。
社会的な大打撃の真最中に、人々の明日を切り拓く願いを込めて、
グレイスワインは出立したのです。その精神は現在当主の4代目三澤茂計、次期当主5代目三澤彩奈へと歴史が受け継がれています。

2005年に、グレイスワインは日本ワインとして史上初めて、対EU本格輸出の扉を開いています。
グレイスの際立つ個性のひとつが、時流に流されることなく日本の伝統的なモノづくりを貫くという哲学です。

ワインの真髄を熟成の美味しさとしてとらえ、醸造のテクニックよりもブドウの力や風土の味わいを大切にします。
果てしなく美しい日本の自然をワインに包み込む。日照量・標高・排水性・風通しを大切にして
選ばれた畑からは美しい日本の山容がパノラマのように広がり、そこでは気象と交流しながら丁寧な作業が重ねられます。

日本ワインを世界に知らしめたのも、「グレイスワイン」と「甲州」という日本固有の品種です。
「グレイスワイン」は甲府盆地を中心としたいくつかの地区で「甲州」をベースに栽培し、
それぞれの地区の土着酵母を使用することでそれぞれの典型的個性を生み出しています。
地区ごとに銘柄が出ているほどのこだわりです。そして、グレイスワインの根底にあるのは、長期熟成を目指した妥協のないワイン造りであり、
地下ワインカーヴで大量の樽や瓶の長期熟成が可能になっています。
全てのワインに一貫して、オーセンテイックでまっとうな美しさを表現したいという信念のもと絶品なワインを造り続けています。

   

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