八千代伝

               

八千代伝酒造は、1928(昭和3)年、
地元の商工会の会長もつとめたほどの事業家だった初代創業者 八木栄吉氏が、
「八木合名会社」として焼酎酒蔵の経営に乗り出したのが創業の始まりです。

1976(昭和51)年、八木合名会社が経営する焼酎酒蔵は休業します。
30年の年月を経て2002年(平成14年)、
3代目にあたる八木栄壽氏が焼酎酒蔵の再興を発起し、
黒瀬杜氏の名工として知られる吉行正己(よけまさみ)氏に酒蔵の再興を依頼。
吉行正己氏は、杜氏として長年培った経験と知識を蔵の再興に注ぎ込みます。
2004(平成16)年、猿ヶ城渓谷に移転再興後はじめての焼酎が完成。
「八木合名会社」創業時の銘柄「八千代」を伝承するという意味を込めて「八千代伝」と命名しました。

2018(平成30)年、八千代伝酒造は農地所有適格法人として農業法人となりました。
酒造としては国内唯一で、「農醸一体」の独自スタイルを10年かけて構築。
高品質のサツマイモを完全自社栽培し、麹用米の栽培にも取り組んでおり、
自ら製造した焼酎を「ドメーヌの焼酎」と名乗っています。

そうして造られる「八千代伝 白麹/黒麹」は、
その日仕込む分のみ収穫する「当日収穫・当日仕込み」を採用しています。
最高鮮度の自社栽培芋を使用する醸造スタイルにより、
芋の香味成分が最も多い表皮下やヘタを切らずに、原料の風味を焼酎に活かす。
そのほかにも、糖蜜熟成芋「つるし芋」、「氷結芋」を独自に研究開発し、
この2種の熟成芋を使用した焼酎「つるし八千代伝」、「Crioクリオ」の特許を取得。
蜜が溢れる程に糖蜜熟成した芋をご体験ください。

                                            

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