山城屋

上杉謙信が青年期までを過ごした長岡市(旧栃尾市)で、1845年(弘化2年)に創業した「越銘醸」。
現当主・小林家の親戚筋にあたる多田家から、酒造株を購入したことが事業の始まりです。
株式会社化したのは、1934年(昭和9年)。
「越の鶴」の山城屋と「越の川」の山家屋が合併する形で誕生しました。
栃尾の地にできた、初めての株式会社なのだとか。

主要銘柄は淡麗辛口タイプの「越の鶴」ですが、
2014年(平成26年)に県外へ向けたブランドとして、創業当時の屋号を名前に付けた「山城屋」を立ち上げます。
新潟らしい淡麗辛口の路線とは一線を画す、香りの華やかな芳醇旨口タイプで、
かつ無濾過の生原酒か原酒を基本に、食中ではなくそれ単体で美味しいお酒を目指しました。

「山城屋」は口当たりが軽快で、派手ではないものの穏やかな優しい果実香が特徴的です。
冷酒から燗酒まで幅広い楽しみ方ができるのも魅力の一つで、
和食だけでなく、中華や洋食、食前・食中・食後といった
シチュエーションを選ばない新しいスタイルのお酒です。

                                                         

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